スペイン高速鉄道検査車両「ドクター・アブリル」製造へ 名前は「日本の慣習」



スペインの国有鉄道インフラ保有機構(Adif)はこのほど、鉄道車両メーカーのタルゴ社から高速鉄道用の検査車両「Dr.Avril(ドクター・アブリル)」を購入することを決めた。

「ドクター・アブリル」のイメージ。【画像:Talgo(Render sobre foto de Emilio J. Rodríguez Posada.)】

契約額は3900万ユーロ(約46億円)で、車両の製造のほか5年間の保守サービスなども含まれる。運転最高速度は330km/h。軌間が異なる在来線でも走れるよう、軌間可変機構を搭載する。タルゴ社は「ドクター・アブリル」の名称について、「検査車両に『ドクター』という愛称を付けている日本の慣習に従った」としている。

日本の新幹線では、軌道や電気、信号などの設備を走りながらチェックする「新幹線電気軌道総合試験車」が導入されている。設備の検査を行うことから医者=ドクターという連想、さらに車体が黄色いことから「ドクターイエロー」と呼ばれている。

現在、黄色い車体の検査車両を使っているのは東海道・山陽新幹線。JR東日本の新幹線で使われている新幹線電気軌道総合試験車のE926形は白い車体で、愛称も「ドクター」が含まれない「East i(イースト・アイ)」だ。九州新幹線では旅客列車用の車両に検査用の機器を搭載して検査を行っている。