秋田臨海鉄道「特別公開」貨物駅に直接乗り入れ、「仕事猫」のプレゼントも



秋田臨海鉄道・JR東日本秋田支社・JR東日本びゅうツーリズム&セールスの3社は8月3・4日の計2日、「秋田臨海鉄道 特別公開2022」を開催する。

「特別公開」参加者にプレゼントされるキーホルダーにデザインされる「仕事猫」。【画像:くまみね/秋田臨海鉄道・JR東日本・JR東日本びゅうツーリズム&セールス】

秋田臨海鉄道は秋田港湾エリアで生産される工業製品などを運ぶ貨物列車を運行していた貨物鉄道。2021年3月に運行を終了し、現在は2023年3月の解散に向けた手続きが進められている。

「特別公開」では秋田駅から列車に乗り、秋田臨海鉄道の貨物駅・秋田港駅に直接乗り入れる。その後、秋田臨海鉄道の敷地内見学や機関車撮影会、機関車運転台の見学会が行われる。列車の乗車区間のうち土崎~秋田港はJR貨物が運営する奥羽本線貨物支線で、通常は旅客列車が運転されていない。時刻は往路が秋田9時30分頃→秋田港9時45分頃、復路が秋田港14時17分頃→秋田14時36分頃。

参加には旅行商品の購入が必要。発売額は大人8500円・子供8300円。JR東日本びゅうツーリズム&セールスのウェブサイト「日本の旅、鉄道の旅」で7月8日10時から申込みを受け付ける。

参加者には記念参加証や、貨物列車で使われていた「貨物車票」をデザインしたエコバッグなどがプレゼントされる。また、JR東日本グッズなどが当たる抽選会や秋田臨海鉄道の中古物品オークションに参加できる。

このほか、JR東日本・秋田臨海鉄道の制服を着用した「仕事猫」のキーホルダーもプレゼントされる。「仕事猫」はくまみねさんのイラスト作品。もとは電話をかけている猫のイラストだったが、ネット上で工事用ヘルメットをかぶって指差呼称している姿に改変されて拡散した。くまみねさんがこれにヒントを得て「仕事猫」を制作。防災関係のキャラクターとして使われている。

3社は「仕事猫」を「働く猫のキャラクター。働く現場の安全健康意識や啓蒙活動等も行っている」と説明している。「仕事猫」のもとになった「現場猫」は、たとえば「軌間が少し広がってるけど脱線せずに走ってるからヨシ!」「列車が時刻表より早く発車したけど対向列車がないからヨシ!」というようなセリフが加えられ、意味のない安全確認の横行をやゆした内容になっていることが多い。

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