電鉄富山駅付近の高架化で仮線工事に着手へ 富山地鉄が入札公告、ホームは2面2線に



富山地方鉄道(富山地鉄)は11月13日、富山駅付近の線路を高架化する連続立体交差事業(連立事業)のうち、富山地鉄本線の電鉄富山駅付近(富山市明倫町~曙町間)に仮設の線路(仮線)を設置する工事を条件付き一般競争入札で公告した。

3面4線の電鉄富山駅。【撮影:草町義和】

公告によると、工事概要は富山地鉄本線の仮線路の敷設と軌道切換、分岐器の新設・撤去、堀川仮架道橋(仮下り線用25.9m)、いたち川仮橋梁(仮上下線35.65m)、西側歩道仮線(仮上下線12.3m)、東田地方仮架道橋(仮上下線17.6m)、鋼矢板式擁壁、補強盛土擁壁、盛土、仮ホーム・仮ホーム上屋など。申請書などの受付期間は11月25日までで、12月10日に開札する予定。工期は契約成立日から2022年9月30日までとしている。

富山駅付近の連立事業は、あいの風とやま鉄道線の約1.8kmとJR高山本線の約0.7kmが2019年3月までに高架化された。残る富山地鉄本線は電鉄富山駅から稲荷町寄りの約1.0kmを高架化する計画。2019年11月に都市計画の事業認可を受けた。

計画では現在の線路の脇に仮線を敷設し、現在の線路を撤去。続いて下り線、上り線の順に高架化する。これにより電鉄富山駅のホーム・線路は現在の3面4線から2面2線に縮小される一方、ホームの長さはいまより45m長い125mになる。