小田急電鉄は10月14日、本厚木駅（神奈川県厚木市）に「大開口ホームドア」を設置すると発表した。これに伴い特急ロマンスカーのドアの使用を一部休止する。
まず11月19日の終電後、下り2番線ホームにホームドアを設置。下り1番線ホームも11月26日の終電後に設置する。ホームドアの使用開始は1・2番線ともに来年2023年2月下旬の予定。上り3・4番線ホームは2023年度内に設置して使用開始する予定だ。
この設置工事に先立ち11月15日から、特急ロマンスカーの一部の列車でドアを締切扱いにする。30000形「EXE」「EXEα」と60000形「MSE」で運転している特急ロマンスカーは、すべての特急停車駅で4号車と7号車のドアが開かない。ただし70000形「GSE」はすべてのドアが開く。「MSE」が乗り入れている東京メトロ千代田線内は従来通りで1・4・5・7・8・9号車のみドアが開く。
大開口ホームドアは開口幅が大きいホームドア。開口幅が狭い従来型のホームドアに比べ、ドアの位置や数が異なる複数の車両に対応しやすい。小田急電鉄は大開口ホームドアの採用で「通勤車両と特急車両の扉位置の違いという課題を解消します」としている。しかし大開口ドアを用いてもロマンスカー車両のドアには完全対応できないことから、一部のドアを締切扱いにするという。
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