群馬県高崎市は7月25日、信越本線に整備する豊岡新駅(仮称)の名称について、JR東日本の高崎支社に3案を提示し、このなかから駅名を採用するよう要望した。
高崎市が要望した名称は「豊岡だるま駅(とよおかだるまえき)」「高崎豊岡駅(たかさきとよおかえき)」「高崎経済大学前駅(たかさきけいざいだいがくまええき)」。同市が実施したアンケート結果を踏まえた。
アンケートは6月から7月にかけ実施。参考名称として「西高崎駅」「豊岡新駅」「豊岡だるま駅」「高崎豊岡駅」の4例を示しつつ、自由回答も可能としていた。回答数は972件で参考名称を含む75種類の回答があり、高崎市は得票数の1位から3位の名称を高崎支社に要望した。
高崎市は3案の選定理由について、豊岡だるま駅は「本新駅が、だるま生産地域(豊岡地域)の中心部にあること、さらに『高崎だるま』の生産が全国トップのシェアを誇ること」、高崎豊岡駅は「地域名を入れたもので、既に『豊岡駅』が兵庫県にあることから、区別を図るため」、高崎経済大学前駅は「将来、烏川に新橋が架橋されると、豊岡新駅(仮称)が最寄り駅になる」としている。
豊岡新駅は信越本線の北高崎~群馬八幡に設けられる新駅。昨年2023年3月、高崎市とJR東日本高崎支社が豊岡新駅の整備などに関する基本協定を締結した。開業は2026年度の予定。駅の近くに高崎だるまをテーマにした集客施設「高崎だるまミュージアム(仮称)」を整備することが考えられている。
アンケートで得票順位が4位だった西高崎駅が採用された場合、同じ高崎市内のJR信越本線・北高崎駅と上信電鉄上信線・南高崎駅、宮崎県都城市内のJR吉都線・東高崎駅を加えて「東西南北4駅」の高崎駅がそろうが、西高崎駅が要望の3案から外れたことで実現の可能性はほぼなくなった。
●アンケート結果(10位まで、★はJR高崎支社への要望案)
順位|候補名|得票数|得票率|※備考
★1位|豊岡だるま駅|559|57.5%|※参考名称
★2位|高崎豊岡駅|133|13.7%|※参考名称
★3位|高崎経済大学前駅|66|6.8%|
4位|西高崎駅|60|6.2%|※参考名称
5位|高崎だるま駅|34|3.5%|
6位|豊岡新駅|20|2.1%|※参考名称
7位|群馬豊岡駅|18|1.9%
8位|高崎経済大学駅|5|0.5%|
8位|高崎豊岡だるま駅|5|0.5%|
10位|豊岡中央駅|4|0.4%|
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