西武新宿線・中井~野方「跡地に何を整備?」地下化後の再開発でアンケート調査



東京都中野区は西武新宿線の地下化事業に伴う地上の線路敷地の再開発について、アンケート調査を始めた。

西武新宿線の列車。【画像:taso583/写真AC】

この事業は東京都の連続立体交差事業(連立事業)として進められているもの。西武新宿線の中井駅付近から野方駅付近までの約2.4kmを地下化し、7カ所の踏切を解消する。地下駅に変わる新井薬師前駅と沼袋駅の南側に駅前広場を整備することも計画されている。事業認可上の事業施行期間は2026年度末(2027年3月31日)まで。

線路が地下化されると、地上にある現在の線路敷地が再開発用地(鉄道上部空間)として創出されることになる。中野区は鉄道上部空間の活用方法を検討しており、同区としての基本方針骨子案の作成を目指している。

中野区によると、鉄道上部空間で行政が公共利用できる面積は全体の約15%。鉄道事業者の業務に支障のない範囲に限られる。同区は「誰もが安心して歩ける歩行空間、適度なオープンスペース、にぎわい・交流、防災、環境への配慮、景観形成などを考慮した空間づくり」を検討しているという。

西武新宿線・中井~野方の概要図。【画像:中野区】

アンケートは「沼袋駅と野方駅の間」「沼袋駅周辺」「新井薬師前駅と沼袋駅の間」「新井薬師前駅周辺」「中井駅と新井薬師前駅の間」の5カ所に分け、地下化後の土地の利用方法を回答する方式。中野区が開設した回答専用ページで受け付けている。回答専用ページは中野区のウェブサイトで公開しているURLやQRコードの読み取りでアクセスできる。期間は11月4日まで。

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