JR西日本「次世代バイオ車」岡山で営業運行開始 国内初、一般家庭2000世帯分削減



JR西日本の中国統括本部などは11月11日、「100%次世代バイオディーゼル燃料」を導入した気動車の営業列車を岡山エリアで運行開始すると発表した。二酸化炭素(CO2)の排出量を実質的に削減する。

気動車への給油の様子。【画像:コスモエネルギーホールディングス】

導入規模は年間約2100kLで、すべての気動車の運転用燃料の1割程度。これによりCO2排出量を年間約5500t(一般家庭約2000世帯分)削減する。100%次世代バイオディーゼル燃料を供給するのは、コスモエネルギーグループのコスモ石油マーケティング。同グループのコスモ石油の海外子会社が海外サプライヤーとの連携を図り、調達や品質管理、供給安定化の協力体制を構築した。

100%次世代バイオディーゼル燃料の供給開始は11月11日。車両には、この燃料を導入したことを示すシールを貼り付ける。JR西日本によると、ディーゼル車両を100%次世代バイオディーゼル燃料で営業運転するのは国内初という。

シールを貼り付けた気動車。【画像:コスモエネルギーホールディングス】

次世代バイオディーゼル燃料は植物などから生産される燃料。植物の成長過程で光合成により吸収、生成したCO2を排出するため、CO2の排出量は吸収と排出で相殺されて実質的にゼロになるとされる。

2022年度から2024年度にかけて国土交通省が公募した新規技術開発の課題として、鉄道総研とJR7社が実証実験を実施。JR西日本は「試験結果が良好であったことから、100% 次世代バイオディーゼル燃料による営業列車の運行を開始する運びとなりました」としている。

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