次世代バイオディーゼル燃料「営業列車に導入」JR西日本が準備開始



JR西日本は5月29日、気動車用の新しい燃料「次世代バイオディーゼル燃料」の導入に向けて準備を進めると発表した。二酸化炭素(CO2)の排出量を実質ゼロにすることを目指す。

次世代バイオディーゼル燃料で走るキハ40系。【画像:JR西日本】

JR西日本は2022年度から2024年度にかけ、次世代バイオディーゼル燃料の実証実験を実施。2024年度は岩徳線(山口県)の営業列車でキハ40系気動車を使った長期走行試験を実施した。同社によると、実証実験の結果、次世代バイオディーゼル燃料を長期間使用してもエンジンへの影響はなく、問題なく使用できることが確認できたという。

JR西日本は2030年をめどに次世代バイオディーゼル燃料の導入率100%を目指す。【撮影:草町義和】

今後は本年度2025年度に気動車営業列車への導入を目指して準備を進め、2030年ごろをめどに次世代バイオディーゼル燃料の100%導入を目指すとしている。

《関連記事》
JR西日本「DEC700」などで次世代燃料実験 気動車のCO2排出量「実質ゼロ」へ
美祢線「BRT望ましい」協議会でJR西日本が考え示す 専用道は最大4区間