広島電鉄「しゃもじ」を切符に 広電宮島口駅の移転を記念「違いも楽しんで」



広島電鉄の広電宮島口駅(広島県廿日市市)があす7月2日に移転する。同社はこれにあわせ1日フリー切符「広電宮島口駅 新駅供用開始記念乗車乗船券」を発売する。

広電宮島口駅の新駅舎のイメージ。【画像:広島電鉄】

発売額は1000円で大人用のみ。7月2日~12月31日の期間中、1日に限り広島電鉄の電車全線(市内線・宮島線)と宮島松大汽船(宮島口~宮島)を利用できる。新しい広電宮島口駅のリーフレット付き。

切符は木製しゃもじ「宮島杓子」(縦21cm×横6.5cm)をそのまま使用。表面に新しい広電宮島口駅などをデザインし、裏面には切符の案内文書をシールで貼り付ける。廿日市市の市木が「さくら」であることにちなみ原木にヤマザクラを使用した。

200個限定で7月2日から宮島口営業センター(営業時間:10時30分~13時・14~19時)で販売される。利用時には広島電鉄の宮島口営業センターか広島駅営業センターで裏面の利用日欄に利用日を押印してもらう必要がある。

広島電鉄は「材種の特性上、色味や木目、焼印の入り方は一本、一本異なります。その違いも、楽しんでいただけますと幸いです」としている。

「広電宮島口駅 新駅供用開始記念乗車乗船券」の想像図(左:表面、右:裏面シール)。【画像:広島電鉄】

新しい広電宮島口駅は現在地から約70m海側。フェリーターミナルに隣接し、広島電鉄の路面電車とフェリーが乗り換えしやすくなる。初日の7月2日は14時頃から営業開始。宮島線は始発から14時頃まで試運転などのためJA広島病院前~広電宮島口が運休になり、同区間で運賃無料の代行バスが15~20分間隔で運行される。

《関連記事》
広電宮島口駅「新駅舎」7月2日から フェリー乗り場に隣接、現駅跡は道路に
広電宮島口駅「移設」当日は14時まで運休、バス代行