地域鉄道・バス向け「ICOCA」ウェブサイトで定期券購入できるサービス展開へ



JR西日本とJR西日本テクシアは2月26日、JR西日本が展開している「バス・地域鉄道向けICOCA」向けのサービスとして「ICOCA Web定期券サービス」の開発を進めていると発表した。来年2025年春から提供を開始する。

ICOCA Web定期券サービスが導入される伊予鉄道。【画像:shonen_j/写真AC】

このサービスでは、バス・地域鉄道向けICOCAの利用者が専用ウェブサイトにアクセス。ICOCAの番号を登録することで、定期券販売所などに行くことなく定期券を購入できる。「モバイルICOCA」でも利用可能。決済はクレジットカード加えコンビニでの現金決済にも対応する。

登録された定期券情報は地域鉄道・バスのIC車載機に配信。利用者が乗車の際に車内のIC車載機にタッチし、あらかじめ登録されたICOCA番号を認証、判定する。通信状況が悪い山間部などの路線でもサービスの提供が可能という。

定期券購入の現状(上)とICOCA Web定期券サービス利用時の購入の流れ(中・下)。【画像:JR西日本・JR西日本テクシア】

バス・地域鉄道向けICOCAは、JR西日本の交通系ICカード「ICOCA」の利用エリア拡大を目的に、JR西日本が2021年春から地域鉄道事業者やバス事業者に展開しているICカードシステム。現在は27社局の鉄道・バスが導入している。

2025年3月には、伊予鉄道と伊予鉄バスがICOCA Web定期券サービスを導入する予定。JR西日本とJR西日本テクシアは「バス・地域鉄道事業者にとっては、定期券の発売にかかる業務負荷を軽減したうえで、より利便性が高いサービスの提供が可能となります」とアピールしている。

《関連記事》
伊予鉄「ICOCA」郊外電車・路線バスにも導入へ ICい~カードは終了
伊賀鉄道のICカード「2024年3月9日」から ICOCA導入、定期券にも対応