JR西日本と伊予鉄グループは2月26日、JR西日本が展開している交通系ICカード「ICOCA」のエリアを拡大し、2025年3月までに伊予鉄道・伊予鉄バスの電車・バス全線で利用できるようにすると発表した。既存のICカード「ICい~カード」はサービスを終了する。
JR西日本と伊予鉄グループは昨年2023年10月、伊予鉄道の市内電車と伊予鉄バスの松山空港リムジンバスにICOCAなど全国相互利用サービスに対応した交通系ICカードを導入すると発表。導入時期を今年2024年3月としていた。今回の発表では、3月13日にICOCAを市内電車と松山空港リムジンバスに導入するとし、チャージ残高から運賃を引き去るSF利用に対応する。
さらに2025年3月には、ICOCAのエリアを伊予鉄道の郊外電車全線と伊予鉄バスの路線バス全線に拡大する予定。SF利用のほか通勤・通学などすべての定期券をICOCAに移行する。窓口販売のほか「ICOCA Web定期券システム」も導入。ICOCA利用者はスマートフォンから客のICOCA番号を入力することで通勤定期券として利用できるようにする。
これに伴い、ICい~カードは2025年9月にすべてのサービスを終了する予定。これに先立つ2024年9月15日には、通勤定期券の12カ月定期の発売を終了する。
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