JR西日本「車体側面カメラ」検知精度を検証 ワンマン運転での実用化「見極め」へ



JR西日本は5月19日、車体側面カメラを用いた画像解析装置の検証を実施すると発表した。列車のワンマン運転化や地上設備のコスト削減を目指す。

広島エリアの可部線を走る227系。【撮影:草町義和】

本年度2023年度は検知精度の検証期間とし、6月以降、来年2024年3月まで検証を行う予定。227系電車の1編成を使用し、広島エリアを中心とした山陽本線・福山~新山口と可部線、呉線で実施する。

今回検証するシステムは、車両側面カメラの映像を人工知能(AI)でリアルタイムに画像を解析。車両側面から一定の範囲内に近づく客を検知した場合、車載モニターに表示するとともに警報音で運転士に通知する。

今回の検証内容。【画像:JR西日本】

運転士のみ乗務するワンマン運転では、ホームに設置したミラーやホームカメラなどの地上設備を用いてホームの安全確認を行うことが多く、地上設備の整備が必要だ。車両側面カメラによる安全確認システムを実用化できれば、地上設備を減らしてコストを削減できる可能性がある。

JR西日本は来年度2024年度、実用化できるかどうか見極める方針だ。

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