都営新宿線の急行「増発」2年前に大幅減便、一部時間帯で速達性向上



東京都交通局は2月9日、都営新宿線のダイヤ改正3月16日に実施すると発表した。2022年3月のダイヤ改正で大幅に減らしていた急行列車を増やす。

都営新宿線の列車。【撮影:草町義和】

平日は利用状況を踏まえて日中時間帯の運転本数の適正化を図るほか、9時台は本八幡発→新宿方面行きの各駅停車1本を急行に変更。17~19時台の新宿発→本八幡方面は急行を現在の1本から3本増やして4本にする。交通局によると、オフピーク時間帯と帰宅時間帯の速達性向上を図るという。

土曜・休日も18時台の新宿発→大島行き各駅停車1本を急行に変更する。また、平日と土曜・休日ともにすべての急行が大島駅で各駅停車に接続する。

都営新宿線の大島駅。【撮影:草町義和】

都営新宿線の急行は1997年に運転を開始。並行するJR中央・総武緩行線や営団地下鉄(現在の東京メトロ)東西線に対し競争力を強化することを目指した。かつては日中に1時間あたり3本運行されていた。

しかし利用者が少ないことから2022年3月のダイヤ改正で大幅に減便。昨年2023年3月のダイヤ改正では日中の運転を廃止する一方で多客時間帯に新設し、現在は平日で新宿方面3本と本八幡方面1本、土曜・休日で新宿方面4本と本八幡方面4本が運行されている。

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