国土交通省の近畿運輸局長は12月18日、能勢電鉄が申請していた鉄道事業の旅客運賃上限変更を認可した。これを受けて能勢電鉄は来年2025年1月19日に運賃を改定。全体平均で13.4%値上げする。

普通旅客運賃は初乗り(1区=0.0~2.0km)が現行160円のところ20円値上げの180円。2.1km以上の区間は30円ずつ値上げする。川西能勢口~日生中央10.8kmは350円で川西能勢口~妙見口12.2kmは360円。定期旅客運賃は通勤定期を値上げ。1カ月の場合、10.1~12.0kmの区間は現行1万1960円のところ1900円値上げの1万3860円になる。通学定期は現行運賃を据え置く。
能勢電鉄によると、同社の収支は2023年度が28億6834万1000円の収入に対し支出は29億4824万9000円で7990万8000円の赤字だった。2025~2027年度の3年間合計の推計は現行運賃のままなら12億2590万7000円の赤字だが、運賃を改定した場合は赤字額を1億5063万4000円に抑えられるという。
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