運輸安全調査委員会が公表したドライブレコーダーの映像【動画:自由時報電子報】
台湾の運輸安全調査委員会は4月6日、台湾鉄路の北廻線で発生した太魯閣号(タロコ号、日本の特急列車に相当)の脱線事故で、車両に搭載されていたドライブレコーダーの映像を公開した。自由時報など台湾メディアが伝えた。
この事故は4月2日に発生。線路の上方にある駐車場から工事用のトラックが線路に滑り落ち、ここを通りかかった樹林発の台東行きタロコ号(列車番号:第408列車)が9時28分、トラックに衝突して脱線した。8両編成のうち前方6両が前方のトンネルに突っ込み、このうち4両が激しく損傷。自由時報などが4月6日に伝えたところによると、運転士を含む50人が死亡し、211人が負傷した。
映像によると、線路上に転落したトラックが見えてから衝突するまで2秒ほどしかない。列車統合管理装置(TCMS)の運行記録によると、列車は衝突の3秒前に126km/hで走行。運転士が緊急ブレーキをかけて121km/hまで減速したが、間に合わなかったとみられる。