土讃線でも鉄道・バス「相互利用」JR四国と四国交通が事故・災害時の代替輸送契約



土讃線の大歩危駅。【画像:丸岡ジョー/写真AC】

JR四国と四国交通は8月25日、鉄道と路線バスによる代替輸送契約を締結したと発表した。どちらか一方が事故や災害などで長時間運転を見合わせる事態になった場合、相互に振替輸送を行う。

代替輸送の対象区間は、鉄道がJR四国の土讃線・阿波池田~大歩危間。路線バスは四国交通の祖谷線・阿波池田駅前~大歩危駅前間と山城線・阿波池田駅前~川口駅前間。9月1日から代替輸送契約の運用を始める。

土讃線が事故や災害などで長時間運転を見合わせる事態になった場合、あらかじめJRの切符を購入していれば四国交通の祖谷線や山城線のバス利用できる。逆に四国交通の祖谷線や山城線で長時間運転を見合わせる事態が発生した場合も、あらかじめバスの切符を持っていれば土讃線を利用できる。

JR四国と四国交通によると、運転見合わせの発生時、直ちに代替輸送を実施するわけではなく、状況により実施の有無が変わる。実施の際は、その都度ウェブサイトなどで案内するという。

JR四国は昨年2020年、伊予鉄南予バス・四万十交通・宇和島自動車の路線バス3社と代替輸送契約を締結。四国西部の予讃線・予土線の指定された区間とそれに並行する3社の路線バスで、事故・災害発生時に相互利用できるようにした。

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