「黒い山手線」10月から運行 鉄道150年記念、1号機関車をイメージ



JR東日本は10月1日から、動画配信サービス「Netflix」の広告貸切電車(ADトレイン)「黒い山手線」を運行する。日本の鉄道150年を記念するもの。

「黒い山手線」のイメージ。【画像:JR東日本・Netflix】

山手線のE235系11両編成1本を使用し、車体を黒く塗装する。ヘッドマークは鉄道開業150年の記念ロゴをあしらい、車体各部にも記念ロゴと「Netflix」の赤いロゴを配置。黒と赤のカラーリングで日本初の営業用の鉄道車両である1号蒸気機関車の雰囲気を醸成するという。

各車両の車内は『今際の国のアリス』『ストレンジャー・シングス 未知の世界』など「Netflix」作品の広告で装飾する。運行期間は10月1日~12月31日。車両整備などのため運行しない日もある。

1号機関車は1871年に製造された英国バルカン・ファウンドリー製の蒸気機関車。翌1872年、日本初の本格的な鉄道として開業した新橋(のちの汐留貨物駅)~横浜(現在の桜木町)の官設鉄道(国鉄線)に導入された。1911年に島原鉄道(長崎県)に譲渡。同社で1930年まで使用された。

島原鉄道の諫早駅に掲出された1号蒸気機関車の写真。【撮影:草町義和】
黒い電子レンジ。【撮影:鉄道プレスネット】

その後、1936年から鉄道博物館(のちの交通博物館)で静態展示。1997年に鉄道車両としては初めて国の重要文化財に指定された。現在は鉄道博物館(さいたま市)で展示されている。

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