「北海道&東日本パス」特急利用の特例区間を追加、特急オプション券は「消滅」



JR北海道とJR東日本の2社は2月19日、2社の普通列車などを自由に乗り降りできる「北海道&東日本パス」の2024年春季版の発売計画を発表した。特例で特急列車を利用できる区間や内容が一部変更されるほか、特急を利用できるオプション券が消滅する。

函館駅で発車を待つJR北海道の普通列車。【撮影:草町義和】

春季版の発売期間は2月20日~4月16日で利用できる期間は3月1日~4月22日。連続する7日間に限り、JR北海道線・JR東日本線・青い森鉄道線・いわて銀河鉄道線・北越急行線の快速・普通列車の普通車自由席とJR東日本のバス高速輸送システム(BRT)を自由に乗り降りできる。

新幹線と在来線の特急は利用できないが、北海道新幹線の新青森~新函館北斗は同区間内の相互発着の場合に限り、特定特急券を別途購入すれば立席か普通車指定席の空席を利用できる。

JR線のほかにも北越急行ほくほく線などの普通列車を利用できる。【撮影:草町義和】
北海道新幹線は特定特急券を別途購入すれば立席か普通車指定席の空席を利用できる。【画像:写真AC】

在来線の特急を利用できる特例は、3月15日までは従来と同じ。石勝線・新得~新夕張と奥羽本線・青森~新青森で各区間内の相互発着の場合に限り、特急の普通車自由席を利用できる。青森~新青森では全車指定席の快速・普通列車の普通車の空席も利用可能だ。

3月16日以降は、特例区間に室蘭本線・東室蘭~室蘭を追加。利用できる座席は青森~新青森が従来通り特急の普通車自由席と全車指定席の快速・普通列車の普通車の空席だが、新得~新夕張と東室蘭~室蘭は特急の全車指定席化に伴い普通車指定席の空席を利用できるよう変更する。

このほか、2023年まで設定されていた「北海道&東日本パス北海道線特急オプション券」は設定がなくなった。このオプション券は「北海道&東日本パス」と併用する場合に限り、1日だけ北海道新幹線・新青森~新函館北斗の立席または空席と、北海道内の在来線特急の普通車自由席を自由に乗り降りできた。

特急を利用できるオプション券は設定がなくなった。【画像:中村昌寛/写真AC】

春季版の発売額は従来通り大人1万1330円・子供5660円。JR北海道・JR東日本のおもな駅やおもな旅行会社で発売される。夏季版と冬季版の発売計画は今回発表されていない。

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