ゴールデンウィークは前年の5%、「成田エクスプレス」は1% JR旅客6社の利用状況



JR旅客6社は5月7日、ゴールデンウイーク期間(4月24日~5月6日の13日間)の利用状況を発表した。新幹線とおもな在来線特急の利用者数は前年2019年のゴールデンウィークが1712万3000人だったのに対し、今年2020年は前年同期比5%の91万6000人で、1987年の国鉄分割民営化、JR発足以来、過去最大の大幅な減少となった。

利用者数が前年比1%だった成田空港アクセス特急「成田エクスプレス」。【撮影:草町義和】

新型コロナウイルスの感染拡大による緊急事態宣言の影響で、利用者が大幅に減少。新幹線は前年比3~7%の利用しかなかった。各線のおもな区間の利用状況(前年比)は次の通り。

●JR北海道
北海道新幹線:4300人(3%)

●JR東日本
東北新幹線(大宮~宇都宮・古川~北上):13万6000人(5%)
東北新幹線(盛岡~八戸):1万8000人(5%)
上越新幹線(大宮~高崎):9万2000人(6%)
北陸新幹線(高崎~軽井沢):3万4000人(4%)
秋田新幹線(盛岡~田沢湖):4000人(3%)
山形新幹線(福島~米沢):5000人(3%)

●JR東海
新幹線:29万2000人(6%)

●JR西日本
山陽新幹線:(5%)
北陸新幹線:(3%)

●JR九州
九州新幹線(博多~熊本):3万6000人(7.1%)

おもな在来線特急も大半は前年比5%前後。海外との往来が途絶えたことから、とくに国際空港アクセス特急の落ち込みが激しく、成田空港アクセス特急「成田エクスプレス」は前年比1%の3000人だった。

緊急事態宣言の期間が5月31日まで延長されたことから、当面は利用者の大幅な減少が続く見通しだ。JR東海・JR西日本・JR九州の3社は、これまで臨時列車を中心に運休していた東海道・山陽・九州新幹線について、5月11日以降は定期列車も含めた大幅な減便を実施する。