中国南部の高速鉄道で脱線、運転士死亡 CRH2形、土砂に乗り上げ駅に突っ込む



中国南部の高速鉄道で6月4日、高速列車が脱線した。新華社通信は同日18時45分時点で運転士1人が死亡し、乗務員1人と乗客7人が負傷したことが確認されたと報じている。

脱線した車両と同型のCRH2A-2377編成。CRH2Aの後期形にあたる。【画像:N509FZ/CC BY-SA 4.0】

新華社通信や中国新聞、紅星新聞などによると、事故は6月4日の10時20~30分(日本時間11時20~30分)頃、貴陽~広州の857kmを結ぶ高速鉄道(貴広旅客専用線)の榕江駅(貴州省黔東南州榕江県古州鎮小堡村)で発生した。

貴広旅客専用線と列車が脱線した榕江駅の位置。【画像:OpenStreetMap、加工:鉄道プレスネット】

当日は雨が降り続いており、榕江駅の手前にあるトンネルの坑口付近で土砂が線路に流入。貴陽から広州に向かっていた8両編成の高速列車が土砂に乗り上げて7号車と8号車が脱線し、横滑りの状態で榕江駅構内に突っ込んだ。死亡した運転士はトンネル走行中に前方の異常を確認し、5秒以内に非常ブレーキをかけたという。


脱線したD2809次。【動画:中国新聞】

脱線した列車の所定ダイヤは貴陽北9時00分→広州南14時34分で、列車番号はD2809次。事故当時は約140人が乗っていた。証券時報によると、車両の編成番号はCRH2A-4020。CRH2形のうち8両編成で営業最高速度250km/hのCRH2Aだが、日本の川崎重工業の技術供与により製造されたJR東日本E2系ベースの前期型ではなく、2015年以降に導入された後期型にあたる。

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