きのくに線「サイクルトレイン」12月から通年実施へ 平日の利用時間を拡大



JR西日本は11月24日、紀勢本線(きのくに線)・紀伊田辺~新宮間の普通列車で実証実験を行っている「サイクルトレイン」について、「サイクルトレイン2022」と題して12月から通年実施すると発表した。

きのくに線の普通列車。【撮影:草町義和】

実施期間は12月1日から来年2022年12月31日まで。従来の実証実験と同様、自転車を解体したり袋に入れたりせず車内にそのまま持ち込める。利用できる時間帯は平日がこれまで9~17時だったが、12月1日からは9時から終電まで拡大する。土曜・休日は引き続き終日利用できる。

それ以外に大きな変更はなく、追加料金・事前予約は不要。人数制限もないが、車内の混雑具合によっては自転車を持ち込むことができない場合がある。JR西日本は混雑が予想される列車の案内を充実するとしている。

JR西日本は実証実験の実績なども公表した。9月1日~11月15日の利用者数は1004人で、1日の最大利用者数は10月9日の59人。アンケート調査によると、満足度(5=満足~1=不満の点数制)は利用者の89%が満足寄りの「5」「4」と回答。利用目的は大半がサイクリング(94.2%)で、ショッピングや仕事・学校での利用はわずかだったという。

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