JR東日本「時差通勤」でポイント還元、3月から 「回数券的な利用」も



JR東日本は1月27日、定期券による時差通勤や同じ運賃の区間を複数回利用した場合に同社のポイント「JRE POINT」がたまる、「オフピークポイントサービス」「リピートポイントサービス」を始めると発表した。

「オフピークポイントサービス」対象エリアの総武快速線を走る列車。【撮影:鉄道プレスネット編集部】

オフピークポイントサービスは3月15日から来年2022年3月1日まで。JR東日本が指定する首都圏エリアで、スイカ通勤定期券で平日朝ラッシュ時のピーク前1時間(早起き時間帯)に入場した場合は15ポイント、ピーク後1時間(ゆったり時間帯)に入場すると20ポイントが還元される。

対象エリア内の常磐線・土浦駅の場合、早起き時間帯は5時25分~6時25分。ゆったり時間帯は7時55分~8時55分になる。

ポイント還元を受けるためには、「JRE POINT」へのスイカの登録とエントリーが必要。このサービスの対象範囲はスイカの首都圏エリアより狭く、エリア内でもポイント還元の対象にならない駅や改札口がある。

「オフピークポイントサービス」の対象エリア。スイカの首都圏エリアより狭い。【画像:JR東日本】

リピートポイントサービスは3月1日から実施。JR東日本の在来線すべてのスイカエリアが対象。同一運賃区間の利用が同一月内に10回で運賃1回分相当のポイントを還元する。月11回以上の利用では、1回ごとに運賃の10%相当のポイントを還元する。「JRE POINT」へのスイカの登録だけでポイント還元を受けられる。

回数券のように同じ区間を繰り返し利用するのと似ているが、1回目が東京~赤羽間、2回目が東京~蒲田間、3回目が品川~川崎間(いずれもIC運賃は220円)というように、利用する区間が異なっていても運賃が同じなら同一運賃区間としてカウントする。

JR東日本は「多くの企業で働き方や働く環境を見直す動きが進み、お客さまの通勤スタイルが多様化してきています」としており、ポイント還元で事実上の時間帯別運賃を導入し、時差通勤の促進などを図るとみられる。