山形新幹線のE3系「シルバーカラー」6年半ぶり復活 知事の要望で変更、消滅



JR東日本の東北本部は1月26日、山形新幹線で運用しているE3系電車「つばさ」車両の旧デザイン(シルバーカラー)を復刻すると発表した。2月11日に運転開始セレモニーを行う。

在りし日のE3系「シルバーカラー」。【画像:JR東日本】

山形新幹線では現在、1999年にデビューしたE3系1000番台と2008年デビューのE3系2000番台が運用されており、1編成をデビュー当時のシルバーカラーに変更する。運用開始の一番列車は2月11日、山形駅を10時57分に発車する東京行き「つばさ138号」。この前後10時40分~11時に同駅2番線ホームで運転開始記念セレモニーが行われる。山形市長などが来賓として出席するほか、ご当地キャラクターによるお見送りを行う。

E3系1000・2000番台の外観は当初、銀色と灰色の2色をベースに緑色の帯で装飾したシルバーカラーのデザインだった。しかし山形県の吉村美栄子知事の要望を受け、2014年から外観デザインを変更。白と紫色をベースに黄色から赤に変化するグラデーションで装飾し、蔵王の雪や山形県の県鳥「おしどり」、県花「ベニバナ」を表現した。

山形新幹線E3系「つばさ」の現在のデザイン。【撮影:草町義和】

E3系1000・2000番台は2016年10月までに全編成が現在のデザインに変更され旧デザインが消滅しており、シルバーカラーが約6年半ぶりに復活することになる。

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