国土交通大臣は5月9日、多摩都市モノレールが計画している多摩都市モノレール線(多摩モノレール)の延伸について、軌道法に基づき軌道事業を特許した。

国交相が特許したのは、上北台駅(東京都東大和市上北台一丁目5番2)からJR八高線の箱根ケ崎駅付近に設けるNo.7駅(仮称、東京都西多摩郡瑞穂町大字箱根ケ崎字狭山253番3)まで。延長7.0kmを複線で整備する。
建設費は約1290億円。このうち東京都が整備する支柱や桁、駅舎など(インフラ部)は約900億円で、多摩都市モノレールが整備する車両や券売機など運営上必要な部分(インフラ外部)は約358億円になる。開業時期は2030年代半ばの予定。

多摩モノレールは1998年に立川北~上北台5.4kmが開業。2000年には多摩センター~立川北10.6kmが開業し、現在の総延長は16.0kmだ。2016年4月の交通政策審議会答申第198号で多摩モノレールの箱根ヶ崎・町田・八王子方面への延伸が位置付けられた。東京都が2020年1月、箱根ヶ崎ルートの事業化に向けて予算を計上。昨年2024年7月に多摩都市モノレールが軌道法に基づく運輸事業経営を申請していた。
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