台風14号の接近で九州の鉄道路線「全面運休」西九州新幹線の試乗会は中止



大型で猛烈な台風14号の接近に伴い、9月17日は九州南部を中心とした地域の鉄道路線で列車の運休が相次いだ。9月18・19日は九州の鉄道各社局が計画運休を実施。大半の列車が運休する見込みだ。

台風14号の影響で試乗会の中止が決まった西九州新幹線。【撮影:草町義和】

JR九州が発表した今後の運転計画(9月17日18時時点)によると、9月18日は九州新幹線の博多~熊本で博多発12時44分の下り「さくら551号」と熊本発12時21分の上り「さくら554号」から終日運転を見合わせ。熊本~鹿児島中央は始発から終日運転を見合わせる。

在来線特急・観光列車も全面的に運休。普通列車は始発から終日運転を見合わせる線区のほか、運転本数を減らして夕方頃から終日運転を見合わせる線区などがある。9月19日はJR九州全線で始発から運転を見合わせる計画だ。

JR九州は9月23日に開業する西九州新幹線の試乗会を9月18・19日に実施する予定だったが、台風14号の影響により中止すると発表した。

西鉄の鉄道路線も計画運休を実施。9月17日19時30分時点の発表によると、9月18日は天神大牟田線の筑紫~大牟田と甘木線で始発から運転を見合わせ。天神大牟田線の西鉄福岡(天神)~筑紫も特急・急行は始発から運転を見合わせる計画だ。11時以降は西鉄福岡(天神)~筑紫の普通列車と太宰府線も順次運転を取りやめる。9月19日は始発から列車の運転を見合わせる。

西鉄天神大牟田線の列車。【撮影:草町義和】

福岡市営地下鉄を運営する福岡市交通局(9月17日14時時点)は、9月18日は通常運行を予定しているとする一方で夕方以降に運転を見合わせる可能性があるとしている。9月19日は全線で始発から運転を見合わせる計画だ。

JR西日本は9月17日20時時点で、9月19日に山陽新幹線・広島~博多や博多南線、中国地方各地の在来線で運転を取りやめる可能性があるとしている。

気象庁が9月17日に発表したところによると、9月18日の明け方には鹿児島県が暴風域に入り始め、同日夜にかけ接近、または上陸する見込み。その後、九州北部地方に上陸するおそれがあるという。同庁は「経験したことのないような暴風、高波、高潮、記録的な大雨のおそれ」があるとしている。

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