嵐電「回生ブレーキ初導入」モボ2001形が6月下旬から営業運行 先行イベントも



京福電鉄は6月2日、回生ブレーキを導入したモボ2001形電車を6月下旬から嵐山本線・北野線(嵐電、京都市)で営業運行すると発表した。これに先立ち同社はモボ2001形の貸切電車イベントを開催する。

嵐電のモボ2001形。【画像:京福電鉄】

イベントの開催日時は6月17日の10時30分~12時(受付開始は10時10分)。貸切電車はモボ2001形の2両を連結し、四条大宮→嵐山→西院車庫という「特別ルート」で運行する。回生ブレーキシステムの紹介や写真撮影会などを行う。

参加料金は4000円(別途、決済手数料300円が必要)で40人を先着順で募集。6月5日8時から京福電鉄ウェブサイトからアクセスできる申込みサイトで受け付ける。

モボ2001形は2001年にデビューした電車。2001年に2001号と2002号の2両がデビューした。連結器と空気圧縮機を除き完全な新造車両で、モボ501形の置換用として開発された。

嵐電のモボ2001形。【画像:京福電鉄】

車体は従来車のモボ611形電車タイプのデザインを継承したが、制御方式は従来車と異なりVVVFインバーター方式を採用。駆動方式も従来車がつりかけ式なのに対し、モボ2001形は平行カルダン式を採用した。京福電鉄は「(モハ2001形は)独自の走行性能を発揮しています」としている。

今年2023年春、電力消費量の削減策として回生ブレーキを追加する改造が施された。嵐電の車両としては初の回生ブレーキ導入車になる。

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