JR九州「首都圏色」キハ40を日南線で運行 全線開業60周年記念、先行お披露目会も



JR九州は6月12日、キハ40系気動車のキハ40形を「首都圏色」で塗装し、7月12日から日南線(宮崎県・鹿児島県)で運行すると発表した。運行開始に先立ちお披露目会を開催する。

日南線のキハ40形。【画像:武蔵の国/写真AC】

首都圏色で塗装されるのはキハ40形1両。7月12日から南宮崎~志布志で運行される。お披露目会は7月7日、南宮崎駅構内で開催。運転台も見学できる。事前応募・有料制で参加費は小学生以上5000円。申し込みは予約サイト「STORES」で6月13日9時30分から受け付ける。

キハ40系は国鉄時代の1977年から1982年にかけ888両が製造された普通列車用の気動車。登場当初は朱色1色の塗装を採用していた。この朱色1色の塗装は首都圏の非電化路線の気動車で採用されてから全国の気動車で採用されるようになったことから、首都圏色と呼ばれるようになった。

首都圏色のキハ40形(写真はJR西日本)。【画像:風待人/写真AC】

日南線でも首都圏色の気動車が運用されていたが、1987年の国鉄分割民営化後、キハ40系などJR九州が引き継いだ普通列車用の気動車はクリーム地に青帯の塗装に変更。路線によってはさらに独自の塗装に塗り替えられた。JR九州によると、日南線が昨年2023年に全線開業60周年を迎えたことを記念して首都圏色の気動車を運行することにしたという。

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