JR九州と台湾鉄路管理局は、JR日南線の日南駅(宮崎県日南市)と台湾鉄路海岸線の日南(リーナン)駅(台中市)が同名であることにちなみ、両駅の姉妹駅協定を締結する。JR九州の宮崎支社が10月27日、発表した。
11月1日、日南駅(台中市)の駅前広場で締結式が行われる予定。JR九州宮崎支社の中嶋敬介支社長と台湾鉄路管理局台中運務段の蘇鎮霖段長が協定を締結するほか、宮崎県の副知事や日南市長、台中市の副市長らが立ち会う。
JR九州によると、日南市から姉妹駅締結の要望があり、「鉄道のみならず日本と台湾の親善、また両国間の更なる発展・連携を祈念」するとして姉妹駅協定を締結することにしたという。
日南線の日南駅は1941年10月、吾田駅として開業。1952年に現在の駅名に改称した。2019年には日南市が日南駅の駅舎を譲り受けている。海岸線の日南駅は101年前の1922年10月の開業。築100年の木造駅舎が残る。両駅は約1300km離れている。
日本と台湾では漢字が使われていることもあり、字の上では同名の駅も多い。2013年には松山駅(JR四国)と松山駅(台湾鉄路)が姉妹駅になった。2014年に山陽電鉄と台湾鉄路が姉妹鉄道協定を締結した際も、その理由の一つとして同名の亀山駅の存在が挙げられていた。
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