JR九州「ななつ星」リニューアル 茶室やバーラウンジ、フェリー使う新コースも



JR九州は4月8日、クルーズトレイン「ななつ星in九州」の車両をリニューアルすると発表した。運行開始9周年を迎える10月から新しいコースで運行する。

JR九州のクルーズトレイン「ななつ星」。【撮影:草町義和】

現在の「ななつ星」1編成の客室・定員は最大14室30人だが、リニューアル後は最大10室20人に。JR九州は「より一人一人のお客さまに寄り添ったサービスや優雅な空間」を提供するとしている。

2号車のダイニングカーは「サロン」とし、本格的な茶室も設ける。茶室では九州各地の銘茶を中心に揃え、クルーや茶師がお点前を差し上げるという。

2号車サロンのイメージ。【画像:JR九州】
2号車には茶室も設けられる。【画像:JR九州】

A寝台2人用個室「スイート」の3~6号車のうち3号車は「ギャラリーショップ」と「バーラウンジ」を設ける。「ギャラリーショップ」では九州各地の工芸品を見られるほか、オリジナルグッズを購入することもできるようにする。

3号車に設けられるギャラリーショップのイメージ。【画像:JR九州】
3号車バーラウンジのイメージ。【画像:JR九州】

リニューアル後のコース(2022年10月~2023年3月)は、3泊4日コース2種類と1泊2日コース1種類が設定される。

「3泊4日霧島コース」は2022年10~12月に5回実施。行程は1日目:博多→大分(車中泊)、2日目:大分→隼人(旅館泊)、3日目:隼人→佐伯(車中泊)、4日目:佐伯→博多になる。旅行代金は「DXスイートA」が170万円、「DXスイートB」が160万円、「スイート」が125万円。

霧島コースの行程。【画像:JR九州】

「3泊4日雲仙コース」は2023年1~3月に4回実施し、行程は1日目:博多→豊後竹田(車中泊)、2日目:豊後竹田→雲仙(旅館泊)、3日目:雲仙→門司港(車中泊)、4日目:門司港→博多。このうち熊本→雲仙→諫早は熊本フェリーとバスを利用する。旅行代金は各クラスとも「霧島コース」より10万円安い設定だ。

雲仙コースの行程。【画像:JR九州】

「1泊2日九州周遊コース」は2022年10月~2023年3月に11回の実施。1日目:博多→鹿児島中央(車中泊)、2日目:鹿児島中央→博多になる。旅行代金は「DXスイートA」90万円、「DXスイートB」80万円、「スイート」65万円。

1泊2日コースの行程。

申込み(JR九州企画実施分)は4月15日から5月13日まで受け付ける。

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