「ふたつ星4047」西九州新幹線と同時デビュー ラウンジ車「新デザイン」も発表



JR九州は4月6日、「ふたつ星4047(よんまるよんなな)」の運行開始日を9月23日に決めたと発表した。西九州エリアの在来線で運行される新しい観光列車。西九州新幹線・武雄温泉~諫早間の開業と同時にデビューする。

「ふたつ星4047」の外観デザインのイメージ。【画像:JR九州】

列車は3両編成で、1号車(キハ47 8092)と3号車(キハ147 1045)は普通車指定席、2号車(キハ140 2125)は共用スペースのビュッフェ・ラウンジ車。1号車は38席で車椅子対応席を設け、3号車は48席が設けられる。列車種別は特急で、乗車券と指定席特急券(B特急料金)を購入すれば乗車できる。運行時刻や車内サービスなどの詳細は今後、改めて案内される。

「ふたつ星4047」で使われる車両のレイアウト。【画像:JR九州】

ビュッフェ・ラウンジ車は愛称を「ラウンジ40(よんまる)」とし、新しい車内デザインが発表された。2021年11月に発表されたデザインと比べると、座席の色合いが変更されたほか床は格子枠ごとにデザインを変え、天井も緑色をベースにしたデザインに変わっている。

2号車「ラウンジ40」の新しい完成予想図。【画像:JR九州】
2021年11月に発表されたときの2号車のデザイン。【画像:JR九州】

「ラウンジ40」はソファーや窓側に向いたカウンター席などで沿線の景色を楽しめるようにする。大きなカウンターテーブルを配置したビュッフェでは、沿線の「おいしいもの」や「ふたつ星4047」オリジナル商品の販売を検討しているという。

「ふたつ星4047」は、佐賀県・長崎県の西九州エリアで運行される観光列車。車両は肥薩線の特急列車「はやとの風」で運用されていた2両(キハ147 1045・キハ47 8092)と観光列車「いさぶろう・しんぺい」の1両(キハ140 2125)を改造して使用する。

運行区間は午前発ルートが武雄温泉→佐世保線→江北(肥前山口駅から改称)→長崎本線→諫早→長崎本線(旧線)→長崎、午後発ルートは長崎→長崎本線(旧線)→諫早→大村線→早岐→佐世保線→武雄温泉。午前発は有明海沿い、午後発は大村湾沿いに走り、二つのルートで西九州エリアを一周する。土曜・休日を中心に各ルート1日1本が運行される計画だ。

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