JR九州が由布院と宮崎で「観光型マース」実証実験 2020年6月から



JR九州は12月25日、大分県の由布院エリアと宮崎県で「観光型MaaS(マース)」の実証実験の実施に向けて実行委員会を設立したと発表した。2020年6月から実証実験を行う。

実証実験は大分県の由布院エリアと宮崎県が行われる。写真は宮崎駅。【撮影:草町義和】

由布院エリアでは、小田急電鉄が開発するデータ基盤を活用したマースアプリ「EMot」(エモット)を使用。宮崎県では宮崎市と日南市を中心に実証実験を行い、トヨタ自動車が開発したサービス「my route」(マイルート)を使う。実施期間は2020年6月頃から半年程度の予定だ。

観光型マースは観光エリアまで、または観光エリア内の複数の移動手段について検索、予約、決済などのサービスを統合的に提供するもの。移動手段は鉄道やバス、航空などの公共交通機関だけでなく自動車や徒歩も含まれ、スマートフォン向けのアプリを活用してサービスを提供する。

JR九州は実証実験を通して旅行者のシームレスな移動の実現による利便性の向上などを目指すとしている。