トキ鉄のレールパーク「DE15形」も展示 ラッセル除雪車、能生駅で先行撮影会



えちごトキめき鉄道(トキ鉄、新潟県)は3月22日、同社の鉄道テーマパーク「直江津D51レールパーク」でDE15形ディーゼル機関車(DE15 1518)を新たに展示すると発表した。これに先立ち、譲渡元のあいの風とやま鉄道からの回送時に能生駅で撮影会イベントを行う。

ラッセル式除雪車のDE15形(写真は山陰エリアで運用されていたDE15 2558)。【撮影:草町義和】

能生駅での撮影会は4月5日に実施。15時頃から現地で受け付ける。DE15 1518の回送列車は15時19分に到着。ホーム手前でいったん停車し、DE15 1518を10分程度撮影できる。その後、ホームまで移動して15時41分に発車する予定だ。事前予約は不要だが入場料金(190円)を払う必要がある。「DE15と桜」という珍しい光景を見られるという。

レールパークでの展示は4月8日から始まる予定。トキ鉄は「3月に導入した『おいらん車』に引き続き、レールパーク内の展示車両がさらに増えることになります。見どころ満載のレールパークにぜひお越しください」とアピールしている。

DE15形はDE10形ディーゼル機関車をベースに開発されたラッセル式の除雪車。車体両端に2軸台車のラッセルヘッドを装着し、除雪作業を行うことができる。国鉄時代の1967~1981年に58両が製造された。

国鉄の小樽築港機関区に留置されていたDE15形(1984年頃)。機関車(奥)の両端にラッセル車(手前)を装着できる。【撮影:草町義和】

国鉄分割民営化時には、JR北海道・JR東日本・JR東海・JR西日本の4社が継承。北陸新幹線の金沢延伸開業(2015年)に伴う並行在来線の経営分離では、北陸本線の富山県内区間を引き継いだあいの風とやま鉄道がJR西日本からDE15形を2両譲り受けた。

老朽化に加え保線機械扱いの新型除雪車の導入もあり、DE15形は順次引退。現在運用しているのはJR北海道だけになった。トキ鉄はあいの風とやま鉄道から1974年製のDE15 1518を譲り受けてレールパークで展示する。

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