JR北海道とJR東日本は4月8日、4月から5月にかけて新幹線の最上級席「グランクラス」などの車内サービスを中止すると発表した。新型コロナウイルスの感染拡大防止の一環。
東北・北海道・上越・北陸新幹線のグランクラスは、4月9日から5月31日まで発売を見合わせ、アテンダントによる飲料・軽食サービスも中止する。これに伴い、東京~盛岡・新青森・新函館北斗間の「はやぶさ」と東京~盛岡間の「やまびこ」、東京~金沢間の「かがやき」「はくたか」のグランクラスは営業を取りやめる。各新幹線では車内販売の営業も中止する。
すでに4月9日~5月8日のグランクラスの切符を購入している場合、飲料・軽食付きの切符は事前にグリーン車などへの変更が必要だ。変更による差額は払い戻される。飲料・軽食のサービスがないグランクラス(仙台発着の「はやぶさ」「やまびこ」)の切符は、そのまま利用できる。
JR東日本はこのほか、在来線特急と普通列車グリーン車の車内販売も営業を中止。東京と伊豆方面を結ぶ特急「サフィール踊り子」も、車内販売とカフェテリアの営業を中止する。「サフィール踊り子」のヌードルなどの商品を事前注文している場合はすべて取り消しとなり、無手数料で払い戻しになる。
JR北海道とJR東日本は6月以降の車内サービスの営業について「別途お知らせいたします」としており、新型コロナウイルスの今後の状況によっては中止期間が変更される可能性もある。