東京メトロ半蔵門線の新型車両「18000系」グッドデザイン賞を受賞



東京メトロは10月20日、同社と日立製作所が新型車両「18000系」で2021年度のグッドデザイン賞(日本デザイン振興会)を受賞したと発表した。

半蔵門線の18000系。【撮影:鉄道プレスネット編集部】

18000系は半蔵門線の8000系に代わるものとして開発された電車。日立製作所が製造し、8月から営業運転に入っている。車体構造などは先にデビューした有楽町線・副都心線17000系との共通化が図られているが、先頭部は半蔵門線の8000系と08系の「端正な表情」(東京メトロ)を受け継ぎ、直線的なデザインのヘッドライトが採用された。

車体の色は半蔵門線のラインカラーのパープル(紫)だが、濃淡2色の紫を組み合わせてデザイン。車内も床から座席の座面、背もたれ、つり革など、それぞれ濃度が異なるさまざまな紫を用いている。車体幅は18000系の走行線路にあわせ、17000系より20mm狭くなった。

日本デザイン振興会が公表した審査委員の評価によると、「長距離、高密度ダイアで大量輸送を担う車両において、必要なことを効果的に処理し、新しい東京を支える、美しさと機能性、また利用者への細やかな配慮を併せ持ったデザイン」としている。

鉄道の列車・車両ではこのほか、JR東海の「N700S」やJR西日本の「WEST EXPRESS(ウエストエクスプレス)銀河」、台湾鉄路の「EMU3000」が受賞している。

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