小田急電鉄が踏切で「ネーミングライツ」 広告展開と「安全性向上」目指す



小田急電鉄は3月29日、東海大学前1号踏切(神奈川県秦野市)に「はだのモーピク踏切」という愛称を付けると発表した。「踏切ネーミングライツ」実証実験の一環。

「踏切ネーミングライツ」が実施される東海道大学前1号踏切。【画像:小田急電鉄】

東海大学前1号踏切は小田急小田原線・東海大学前駅の小田原寄りにある踏切。秦野市の協力を受け、同市の公式「YouTube」チャンネル「はだのモーピク」を踏切の愛称にする。踏切には駅名標を模した愛称板を設置するほか、「はだのモーピク」へリンクする二次元コード付きの広告を掲出する。期間は3月30日~9月30日の予定。

東海道大学前1号踏切に掲出される愛称板などのイメージ。【画像:小田急電鉄】

小田急電鉄によると、踏切を「(列車待ちのため)自然と足を止めていただける場所」と位置付け、広告媒体としての可能性を検証する。将来的には地域の商店や個人事業主などにも利用してもらえるような制度設計を目指す。

このほか、踏切に広告を掲出することで、それを見る列車待ちの人に「心のゆとり」を持ってもらい、踏切の安全性向上につなげることも期待しているという。

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