JR京都線・島本~高槻間の新駅整備で検討を深度化 高槻市2020年度の市政運営方針



大阪府の高槻市はこのほど、2020年度の市政運営方針を取りまとめた。同年度の予算案は一般会計が1273億円9544万7000円、特別会計が1099億2262万7000円で、合計2373億1807万4000円。鉄道関係では東海道本線(JR京都線)・島本~高槻間の新駅設置と新市街地形成の検討を深度化させる。

新駅の位置。島本~高槻間のほぼ中間に設けることが考えられている。【作成:鉄道プレスネット編集部/国土地理院の地図を加工】

高槻市によると、新駅はJR京都線・島本~高槻間のほぼ中間(檜尾川以東)に整備。同区間の駅間距離は5.3kmで、京都~大阪間では駅間距離が最も長い。この区間は線路が4本敷かれた複々線だが、内側の線路(おもに快速・普通列車が走行)のあいだに島式ホーム1面を設ける方向で検討が進められている。

また、同駅を含むJR京都線の南から東にかけての地域(最大で約38ha)を市街地整備の検討エリアとしている。新駅の設置には1日あたり7000人程度の利用者が必要で、新市街地整備の検討が重要になるという。

高槻市とJR西日本は2017年度、新名神高速道路の開通や淀川渡河橋の事業化などによる環境の変化を受け、檜尾川以東で新駅設置を含めた新市街地の形成の可能性について検討することで合意。2019年3月にはまちづくり連携協定を締結している。