富山地鉄の電鉄富山駅「高架化」本年度中に仮線切替、高架橋工事に着手へ



富山県は4月27日、本年度2022年度当初予算分の「土木関係公共事業等箇所付け」を発表した。565カ所に341億9500万円(事業費ベース)を配分した。富山駅付近の連続立体交差事業(連立事業)は富山地鉄本線の高架化工事を引き続き進める。

高架化される電鉄富山駅。【画像:ジュビリーマユミ/写真AC】

この工事は富山地鉄本線のターミナル、電鉄富山駅付近の約1.0kmを高架化するもの。2019年11月に事業認可を受けた。現在は高架橋の建設スペースを確保するため、南側に仮線を設けるための工事が行われている。2022年度は仮線に切り替え、高架橋の工事に着手する計画。このほか、交差道路である都市計画道路牛島蜷川線の拡幅工事も実施する。

富山駅・電鉄富山駅の横断面図。北陸新幹線は当初から高架橋で建設され、あいの風とやま鉄道線・JR高山本線は高架化済み。【画像:富山県】

事業の完了は2026年度の予定。あいの風とやま鉄道線・JR高山本線の富山駅付近の高架化は2019年3月までに完了している。

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