西武特急「レッドアロークラシック」定期運転の終了後に臨時運転 乗客限定の撮影スペースも



ラストランの記念ロゴを貼り付けた西武特急「レッドアロークラシック」。【画像:西武鉄道】

西武鉄道は4月16日、10000系特急型電車「ニューレッドアロー(NRA)」のうち、4月中に引退する第10105編成「レッドアロークラシック」について、翌5月に臨時特急として池袋線や新宿線で走らせると発表した。

まず5月1・2日の計2日、狭山線の西所沢~西武球場前間で各日往路(西武球場前行き)のみ3本の臨時特急が運転される。時刻表は次の通り。

●5月1・2日
臨時91号:西所沢8時57分発→西武球場前9時02分着
臨時93号:西所沢11時24分発→西武球場前11時29分着
臨時95号:西所沢13時55分発→西武球場前14時01分着

西武球場前駅の到着後に、「レッドアロークラシック」を撮影できる乗客限定の専用スペースを同駅に設置。臨時特急の特急券を所持している人に限り利用できる。専用スペースには「レッドアロー」の写真パネルや備品類も展示する予定だ。また、同駅改札外では9時~16時30分、グッズ販売の特設売場を設置。こちらは誰でも利用できる。

その後も「レッドアロークラシック」を使用する臨時特急が運転される予定。5月15・16日は池袋線・西武秩父線の池袋~西武秩父間で1往復し、5月29日は西武新宿線の西武新宿~本川越間で1往復運転される。時刻表は次の通り。それぞれ列車の運転日に、西武秩父駅と本川越駅でグッズ販売が行われる。

●5月15・16日
臨時91号:池袋9時39分発→西武秩父11時14分着
臨時92号:西武秩父15時04分発→池袋16時39分着

●5月29日
小江戸91号:西武新宿9時42分発→本川越10時44分着
小江戸92号:本川越14時45分発→西武新宿15時42分着

いずれの臨時特急も乗車には乗車券のほか特急券が必要。特急料金は西所沢→西武球場前間が300円、池袋~西武秩父間が710円、西武新宿~本川越間が500円だ。事前に特急券を購入せず乗車した場合は特急料金のほか200円が追加徴収される。西武線の特急券発売駅やチケットレスサービス「Smooz」、ネット予約サービスなどで4月20日から(「小江戸91・92号」は4月29日から)販売される。

このほか、4月17日の10~15時、所沢駅の駅ビル「グランエミオ所沢」でグッズ販売が行われる予定。当日は9時から整理券を配布し、10時~12時30分は整理券を持っている人のみ購入できる。

「レッドアロークラシック」は、特急「レッドアロー」の初代車両として1969年に登場した5000系電車のデザインを再現したもの。2011年11月27日から運転を開始し、新型特急001系電車「Laview(ラビュー)」の導入に伴い現在は新宿線でのみ運転されているが、4月29日限りで定期列車での運転を終了することが決まっている。

西武鉄道は「定期運行を終了後、特急車両としての役目を終え引退する予定でしたが、多くのお客さまからのご要望にお応えし、池袋線・西武秩父線・狭山線・新宿線で臨時特急電車として運行する企画を実施することが決定しました」としている。

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