九州新幹線「リモートワーク推奨車両」運行 携帯電話OK、無料Wi-Fiも



リモートワーク推奨車両が設定されるN700系の「さくら」。【画像:JR九州】

JR九州は5月25日、九州新幹線で「シェアオフィス新幹線」を期間限定で運行すると発表した。一部の座席を「リモートワーク推奨車両」とし、パソコン作業やオンライン会議などリモートワークに適した環境を整える。

期間は6月14~30日(土曜・休日除く)。上り「さくら402号」(鹿児島中央12時00分発→博多13時37分着)と下り「さくら409号」(博多駅16時24分発→鹿児島中央17時59分着)が対象だ。N700系電車の6号車(グリーン・普通合造車)のうち、普通車をリモートワーク推奨車両として提供する。

この普通車は座席が36席設けられているが、窓側のA・D席のみ利用可能。通路側のB・C席は使用不可とし、定員を18人に抑える。実質的には隣り合う2席分のスペースを一人で確保できることになる。

通常、九州新幹線の車内では座席での携帯電話などの通話は遠慮してもらっているが、リモートワーク推奨車両では自由に通話できる。モバイル用コンセントは窓側座席に設置。無料で接続できるWi-Fiも提供される。

リモートワーク推奨車両でのリモートワークのイメージ。【画像:JR九州】

リモートワーク推奨車両の位置。【画像:JR九州】

利用に際しては、対象列車の乗車券と6号車の普通車以外の指定席特急券を購入する必要がある。リモートワーク推奨車両自体は座席指定がないため、乗車後にリモートワーク推奨車両に移動すれば利用できる。追加料金は不要だが、利用者が18人を超えれば利用できない。

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