西九州新幹線「発車・車内メロディー」導入 「美肌の湯」「長崎くんち」などイメージ



JR九州は1月27日、西九州新幹線(今年2022年秋頃開業予定)の駅と列車にオリジナルの発車メロディー・車内メロディーを導入すると発表した。作曲は音楽家の向谷実さん。

JR東日本のお座敷列車「華」車内で演奏する向谷実さん。【撮影:草町義和】

発車メロディは西九州新幹線・武雄温泉~長崎間の各駅ホームで流す新幹線発車時の案内放送に使用。車内メロディーは列車内で駅到着時などの案内放送で使用する。各メロディーのコンセプトは次の通りだ。

●武雄温泉駅
1300年の歴史がある武雄温泉のシンボルであり、竜宮城を思わせる朱塗りの武雄温泉楼門をイメージ

●嬉野温泉駅
塩田川を中心に数多くの旅館やホテルが軒を連ね、九州屈指の名泉「日本三大美肌の湯」で知られる嬉野の温泉街をイメージ

●新大村駅
新大村駅を中心に発展する駅周辺や新興住宅など新しい大村の魅力を感じられるようにポップな感じ

●諫早駅
電子機器や半導体工場など発展する産業と島原へのアクセスなど観光やビジネスのハブとしての駅でもあるため、ややモダンな感じ

●長崎駅
国指定の重要無形民俗文化財「長崎くんち」の銅鑼(どら)で始まり、途中、鎮魂の意味で浦上天主堂と大浦天主堂の鐘の音が鳴り、旅の思い出を感じてもらえるよう3拍子の軽快な感じ

●車内メロディー
新たに誕生した西九州新幹線をイメージし、西九州から新しい風が吹くイメージ

西九州新幹線「かもめ」に導入されるN700S。【画像:JR九州】

向谷さんはフュージョンバンド「カシオペア」の元キーボード奏者。鉄道マニアとしても知られており、各地の鉄道の発車メロディーや博物館・運転士訓練用シミュレーターの制作なども手がけている。JR九州では九州新幹線で使用中の発車メロディー・車内メロディーなどを制作した。

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