JR西日本は10月30日、山陽本線の山口エリアに新しい車両「Kizashi(きざし)」を導入すると発表した。来年度2026年度以降、順次導入する。

導入するのは岡山エリアなどに導入されている227系電車をベースにした車両。導入車両数は2両3編成と3両6編成の合計24両になる。デザインはGKデザイン総研広島が監修し、コンセプトを「維新の陽光」とした。
維新のイメージを夜明け前の漆黒と差し込む光の金色で表現。黒と金色のシンボルカラーにより、秋芳洞や錦帯橋のライトアップ、周南の夜景など沿線の幻想的な光に加え、山口線のSL列車「やまぐち」にも通じる重厚な品格を表現しているという。
車両愛称の「Kizashi」は「新しい車両の導入が、山口エリアに新たな変革をもたらしていくように、また人々の暮らしや旅に良いことが起こっていくように、その『きざし』となる思い」を込めたとしている。「山口」という言葉は古語において「物事の始まり」「前兆」を意味したことにちなんでいる。

227系は2015年にデビューした新型車両。まず広島エリアに導入され、続いて奈良・和歌山エリアに導入された。岡山エリアでは2023年にデビューしている。エリアごとにデザインや仕様が一部異なるほか、広島エリアの227系は「Red Wing」、岡山エリアの227系は「Urara」という車両愛称が付けられている。

山陽本線の山口エリアでは現在、115系電車を中心に105系電車や123系電車も運用されている。いずれも国鉄時代に製造されたもので、老朽化が著しい。JR西日本は既存車両と順次入れ替える形で山口エリアに227系を順次導入するとしており、同地区での国鉄電車引退のきざしが見えてきた。
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