JR四国は12月13日、来年2025年3月15日に実施するダイヤ改正で特急列車の運転体系を見直すと発表した。減便や運行区間の縮小を行う。廃止される特急の本数は合計11本で、運行区間を縮小するのは合計4本。

高松発着~土讃線方面の特急「しまんと」は、高松~高知を結ぶ現在の「3・7・4・6号」の4本を廃止。宇多津・多度津~高知で行われている「しまんと」と岡山発着の特急「南風」の併結運転が消滅する。廃止される「しまんと」4本の代替として、高松~多度津方面に快速「『サンポート』南風リレー号」と普通列車「南風リレー号」を設定。宇多津駅などで岡山発着の特急「南風」との連絡を図るようにする。

高徳線などを経由して岡山・高松~徳島を結ぶ特急「うずしお」は、現在の徳島→高松の「32号」を廃止。岡山~徳島を結ぶ現在の「13・29・6・22号」4本は運行区間を高松~徳島に縮小する。これにより「うずしお」の岡山乗り入れが消滅し、「南風」との併結運転も終了。運行区間は高徳線内の高松~徳島に統一し、岡山~高松の快速「マリンライナー」に連絡する形に変わる。また、現在使用している車両のうちキハ185系気動車の運用が終了。新型の2600系気動車と2700系気動車に集約される。

徳島線などを経由して徳島~阿波池田を結ぶ特急「剣山」は、現在の「1・9・4・10号」4本を廃止。牟岐線・徳島~牟岐の特急「むろと」は全2本を廃止し、列車名が消滅する。

また、普通列車も廃止や運行区間の縮小を実施する。予讃線の多度津8時56分発→観音寺9時34分着や土讃線の高知6時49分発→伊野7時14分着など5本を廃止。予讃線1本と土讃線2本が運行区間を短縮する。
JR四国は列車の廃止や運行区間の縮小について「利用状況を踏まえ、人手不足等の状況を考慮」したとしている。
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