JRグループ7社は12月13日、毎年春に実施しているダイヤ改正について、来年2025年は3月15日に実施すると発表した。
東北新幹線では「はやぶさ」を東京~新青森で1往復増発。下り東京発14時台と上り東京着17時台に設定する。山形新幹線「つばさ」は新型車両のE8系電車を引き続き追加投入。2026年春までにすべての「つばさ」をE8系に統一する予定だ。
東海道新幹線は大阪・関西万博の開催期間の週末など利用者が多い日に、東京6時51分発の臨時「のぞみ」を設定。6時台の首都圏発「のぞみ」は最大14本の運転になる。また、東京21時30分発の臨時「のぞみ」も設定。連休の休前日や大型イベントが実施されるときなど、夜遅い時間帯の利用が多く見込まれる日に運転する。
東海道・山陽新幹線の直通列車も臨時「のぞみ」を上下各2本設定。下り東京発は7時54分と8時54分、上り東京着は18時21分と19時21分で、山陽方面の利用が多く見込まれる日に運転する。最終下り博多行き臨時「のぞみ」も設定。東京19時00分発の新大阪行きとして毎日運転している定期「のぞみ」を、山陽方面の利用が多く見込まれる日に博多行きとして運転する。
このほか、東海道・山陽新幹線で運行している「のぞみ」全列車の普通車指定席を拡大。現在は普通車自由席の3号車を指定席に変える。これにより1列車あたりの普通車指定席が85席増える。
首都圏の通勤路線では、中央線快速・東京~大月と青梅線・立川~青梅でグリーン車による有料着席サービスを開始。東京駅を中心とした首都圏各方面へのグリーン車サービスを拡充する。
関西圏では大阪・関西万博の開催にあわせ、新大阪~桜島を直通する「エキスポライナー」を運行。途中、大阪駅(地下ホーム)とユニバーサルシティ駅に停車する。万博会場へのアクセスに対応した普通列車も大阪環状線・桜島線・阪和線で増発する。
ダイヤ改正にあわせた新駅の開業は、越後線の上所駅(白山~新潟)と日豊本線の仙巌園駅(竜ヶ水~鹿児島)を予定している。新線の開業はない。
貨物列車は東京貨物ターミナル駅と郡山貨物ターミナル駅・仙台貨物ターミナル駅を直結するコンテナ列車を設定。また、札幌貨物ターミナル駅から日本海縦貫線経由で広島貨物ターミナル駅に直行するルートを設定し、従来より約9時間の大幅な時間短縮を図る。ほかにも福岡貨物ターミナル→新座貨物ターミナル→宇都宮貨物ターミナルの列車を速達化して所要時間を短縮する。
《関連記事》
・おおさか東線の特急「まほろば」リニューアル車を導入 ダイヤ改正で定期運行化
・東海道・山陽新幹線「のぞみ」自由席減らして指定席を拡大