京成電鉄「大みそか終夜運転」計画 金町線「直通」復活、シティライナーも運行



京成電鉄は12月3日、2021~2022年の年末年始は臨時ダイヤで運行すると発表した。大みそかの終夜運転を実施するほか、正月三が日の増発などを行う。

金町線を走る4両編成の列車。【撮影:草町義和】

終夜運転は大みそか(2021年12月31日夜)から元旦(2022年1月1日朝)にかけ実施される。成田山新勝寺方面へは、本線の京成上野~京成成田間で普通列車と「シティライナー(成田山開運号)」を運行。普通列車は上下各9本(約20~50分間隔)が運行される。

「シティライナー(成田山開運号)」はスカイライナーAE形の車両を使用し、ヘッドマークを掲出。京成上野22時40分→京成成田23時34分の「225号」と京成成田3時10分→京成上野4時08分の「226号」が運行される。途中停車駅は日暮里・青砥・京成船橋の各駅。全席指定で特急料金は970円(京成船橋~京成成田間は520円)だ。

柴又帝釈天方面は、押上線・本線・金町線の押上~京成金町間で普通列車が上下各10本(約20~40分間隔)運行される。4両編成を使用して同区間を直通し、京成高砂駅での乗り換えは不要だ。

押上線・本線方面と金町線を直通する定期列車は2010年、京成高砂駅の金町線高架ホームの完成に伴い廃止された。終夜運転での直通も近年は行われておらず、今回の終夜運転が計画通りに実施されれば久しぶりの復活になる。

終夜運転が実施される区間(赤)。【画像:京成電鉄】

2022年1月1~3日の正月三が日も増発。普通列車は京成高砂~京成金町間で上下各12本を増発し、定期列車も含めた運転間隔は10時30分~17時頃で10~12分になる。京成臼井~京成成田間は京成上野発着の普通列車を延長する形で下り7本・上り6本増発。定期列車を含め10~11時頃は10分間隔、13時30分~16時頃は10~20分間隔で運行される。

「シティライナー(成田山開運号)」も1月1~30日の土曜・休日ダイヤ実施日(計12日)に運行。京成上野9時07分→京成成田10時04分の「91号」と京成成田15時14分→京成上野16時15分の「92号」が設定される。

なお、2021年12月30日~2022年1月3日の5日間は土曜・休日ダイヤでの運行になる。

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