JR九州「36ぷらす3」長崎ルート9月終了 並行在来線「走行不能」新ルートに変更へ



JR九州は5月18日、観光列車「36ぷらす3」の運行ルートのうち、月曜日ルート「金の路」を10月から新しいルートに変更すると発表した。博多~長崎間を往復する現在のルートは9月19日限りで終了する。

特急電車の787系を改造した「36ぷらす3」。【撮影:鉄道プレスネット】

「36ぷらす3」は原則として毎週木曜日から月曜日の5日間かけて九州7県を一周する観光列車。このうち「金の路」は博多~長崎間を往復する。最終日の9月19日は、博多11時06分→長崎15時38分、長崎17時30分→博多21時05分のダイヤで運行される。JR九州は10月からの「新月曜日ルート」の行き先や時刻などの詳細について、決定次第発表するとしている。

JR九州は9月23日、西九州新幹線の武雄温泉~長崎間を開業する予定。同新幹線の並行在来線になる長崎本線・肥前山口(「江北」に改称予定)~諫早間はJR九州が引き続き列車を運行するが、このうち肥前浜~諫早間は運行コスト削減のため電化設備を撤去し、非電化路線に変わる。

西九州新幹線(赤実線)と長崎本線・肥前山口(江北)~諫早間(青)。【画像:国土地理院地図、加工:鉄道プレスネット】

「36ぷらす3」は特急電車の787系を改造した専用車両が使われており、非電化区間がある長崎方面へは乗り入れできなくなる。一方、気動車の専用車両を使った観光列車「ふたつ星4047」が9月23日に運行を開始する予定。長崎本線の非電化区間を含む武雄温泉~長崎間(午前便:長崎本線の肥前鹿島経由、午後便:大村線経由)で運行される。

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