芸備線の東城~備後落合間、運転再開は5月初旬に 斜面崩落で列車脱線



線路脇斜面の崩落と脱線事故の影響で運転を見合わせている芸備線の一部区間について、JR西日本は3月17日、運転再開は5月初旬になると発表した。

斜面崩落と脱線事故が発生したのは、芸備線の東城~備後八幡間(広島県庄原市)。3月9日の早朝5時49分頃、備後落合行き快速列車(ワンマン列車1両)の運転士が同区間を走行中、線路脇の斜面(法面=のりめん)の土砂が崩落して線路内に流入しているのを確認。非常ブレーキをかけたが、間に合わずに土砂に乗り上げて脱線、横転した。

JR西日本は当初、復旧には数日かかるとしていたが、3月17日の発表では車両の撤去後に斜面の復旧作業を実施するとしており、復旧工事の完了は4月末の見込みに。運転再開は5月初旬を予定しているという。

3月17日現在、事故が発生した区間を含む東城~備後落合間はすべての列車が運休中。ジャンボタクシーによる代行輸送が行われている。