JR東日本は11月11日、新幹線の終電時刻の繰り上げを拡大すると発表した。上越新幹線に加え東北新幹線でも終電を繰り上げ、工事時間を確保する。

終電時刻を繰り上げるのは、東北新幹線(盛岡以南)と上越新幹線の下り列車。東北新幹線は那須塩原行きと仙台行き、盛岡行きを繰り上げる。上越新幹線は越後湯沢行きを繰り上げる。高崎行きと新潟行きの終電は今回変更しない。
現在の下り終電は東京発時刻で那須塩原行き22時44分と仙台行き21時44分、盛岡行き20時20分、越後湯沢行き22時28分。これらを10~20分繰り上げる。これにより終電後に行う作業時間を20分拡大する。
JR東日本の新幹線は東北新幹線(盛岡以南)と上越新幹線が開業から40年過ぎており、施設を維持するための工事量も多い。JR東日本によると、両線区の工事量は同社が運営する新幹線の工事の80%以上を占めている。また、同社は大規模地震対策の工事を新幹線で推進。線路で約2000km、トンネルで約30km、電柱で約2 万本の工事を行っている。工事量は10年前に比べ約20%増加しており、今後も増え続ける見込みだ。

その一方、終電後~始発前の屋外・夜間労働になる性質から、軌道工事の従業員がこの10年間で約20%減少している。少子高齢化による生産年齢人口の減少に伴い、従業員は今後も減少する見込み。こうしたことから作業の機械化とあわせて作業時間を拡大するため、終電の繰り上げを行うという。

JR東日本は昨年2024年春にも上越新幹線の大宮~高崎と越後湯沢~新潟で終電を20分繰り上げている。同社によると、これによる作業時間の拡大で1日あたりの工事量が増え、施工効率を約10%向上させることができたという。
終電の繰り上げは来年2026年春に実施する予定。JR東日本は「より安全に安心してご利用いただける新幹線輸送を実現するため、ご理解とご協力をお願いいたします」と呼びかけている。
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