JR九州は4月21日、長崎本線・佐世保線の肥前山口駅(佐賀県江北町)を「江北駅(こうほくえき)」に改称すると発表した。2020年秋の九州新幹線長崎ルート(西九州ルート、長崎新幹線)・武雄温泉~長崎間の開業と同じ日に改称する。
JR九州によると、同町の認知度向上や駅周辺地域の賑わいづくり、駅を活用した街づくりの一環。江北町の要望にJR九州が応える形で改称する。
肥前山口駅は1895年、山口村(現在の江北町)の駅として開業。駅名は当初「山口駅」だった。1913年2月20日に山口線の山口駅(山口県山口市)が開業すると、同年3月1日に長崎本線・佐世保線の山口駅は旧国名を追加し、現在の肥前山口駅に改称。同じ国鉄線での駅名の重複を避けた。
山口村は1932年、合併により江北村に改称。戦後の1952年には町制を施行して江北町になった。江北町の山田恭輔町長は2019年、駅名が町名と異なり江北町の認知度向上につながっていないとして、町制70周年(2022年)を機に駅名改称を検討する方針を明らかに。今年2021年3月に同町議会は駅名改称費用を含む2021年度予算案を可決した。
2022年秋に改称されれば、109年ぶり2度目の改称になる。