JR東海の企画切符「お盆NG」→「お盆OK」に フリー切符など4種類



「飛騨路フリーきっぷ」のフリー区間内を走る高山本線の普通列車。【撮影:草町義和】

JR東海は、通常はお盆期間(8月10~19日)に利用できない企画切符について、今年2021年は特別に利用できるようにする。対象の切符は「飛騨路フリーきっぷ」「信濃路フリーきっぷ」「木曽路フリーきっぷ」「ハッピー名古屋往復きっぷ」の4種類。

「飛騨路」「信濃路」「木曽路」の各フリー切符は、列車を自由に乗り降りできるフリー区間(普通車自由席)と、JR東海の一部の駅からフリー区間までの往復(特急列車普通車指定席)をセットにしたもの。

「飛騨路フリーきっぷ」のフリー区間は高山本線の飛騨金山~飛騨古川間。濃尾バスの白川郷線バス往復乗車券か高山&新穂高フリー乗車券をセットにした「レール&バスコース」か、6000円分のタクシー乗車券をセットにした「レール&タクシーコース」の2種類ある。発売額(名古屋市内発着、一人用)は「レール&バスコース」が1万2370円、「レール&タクシーコース」が1万2120円。

高山本線の飛騨古川駅に到着した特急「ワイドビューひだ」。【撮影:草町義和】

「信濃路フリーきっぷ」のフリー区間はJR東日本の路線で、篠ノ井線・信越本線の塩尻~長野間と大糸線の松本~南小谷間。アルピコ交通のバスフリー乗車券が付く。発売額は名古屋市内発着で1万3620円。

「木曽路フリーきっぷ」のフリー区間は中央本線の中津川~洗馬間。木曽路バス・タクシー・レンタカー券(4000円分)や買い物券(2000円分)、観光15施設の共通入場券などが付く。発売額は名古屋市内発着の一人用で9390円。

「ハッピー名古屋往復きっぷ」は、飛騨(高山本線の飛騨古川~飛騨金山間)・木曽(中央本線の木曽福島~南木曽間)・南紀(紀勢本線の熊野市~紀伊長島間)の各エリアから名古屋までの往復(特急列車普通車指定席)と、名古屋駅に隣接するJRセントラルタワーズ・JRゲートタワーで使える5000円分の食事・商品券をセットにしたもの。木曽エリア発着の場合、発売額は9400円だ。

いずれも通年発売で有効期間は3日間だが、通常は多客期の4月27日~5月6日、8月10~19日、12月28日~翌年1月6日の各期間は利用できない。

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