JR東日本・JR東日本メカトロニクス・三菱電機の3社は11月10日、「新型ホームドア」の試作機の実環境試験を南武線の登戸駅で実施すると発表した。従来型ホームドアをベースにしつつ、風圧を軽減するための工夫が盛り込まれている。
試作機の設置場所は、登戸駅1番線ホームの川崎寄りホーム端部。列車の停車位置とは距離を取った場所に機器1台を設置するという。検証期間は11月16日から12月23日まで1カ月ほどの予定。
3社によると、従来型のホームドアと同様の形状だが、ドア部や戸袋部をスリット化して風が抜ける構造にする。これにより風圧の影響が軽減され、設置工事の簡素化が期待できる。このほか、据付構造を従来型ホームドアと共通化することが工事の設計・施工を効率化するという。
3社は登戸駅での試験設置により、今後の導入に向けた検証を進めていくとしている。
《関連記事》
・「列車に乗ってきたホームドア」日比谷線上野駅で設置作業を公開 使用開始を前倒し
・南武線・矢向~武蔵小杉の高架化「別線工法」で214億円減、5年短縮 川崎市